乃木うどん情報

陸上自衛隊善通寺駐屯地で「乃木うどん」が復活 -12月3日-

 今年2009年9月に旧善通寺偕行社大広間で開催した当学会のシンポジウム「うどん物語」でも由来やレシピが紹介された幻の乃木うどんが12月3日(木)、陸上自衛隊善通寺駐屯地の昼食として復活しました。

乃木うどんは、乃木希典将軍が1898年(明治31年)、善通寺陸軍第11師団長として善通寺に赴任当時に一般にはハレの日にしか食されていなかった讃岐のうどんを兵隊食として採用し、隊員たちに大変喜ばれたということから通称「乃木うどん」と呼ばれていたものです。

 シンポジウムでは善通寺市在住の郷土料理研究家、岩本仟子さんがレシピを復元して紹介し、シンポジウムが終わってから参加者らに幻の乃木うどんを振る舞って人気を集めました。。 このシンポジウムには、第14師団副旅団長で善通寺駐屯地司令の松井俊彦一統陸佐も駆けつけて「うどん物語」のパネル討議に耳を傾けていましたが、かつての乃木将軍に思いを馳せようと隊員たちの昼食として復活し登場したものです。 乃木うどんについては、陸上自衛隊第2混成団長として赴任した三豊市出身の前川清さん(現武蔵野学院大学特任教授)が、乃木うどんについて県内を調査・研究して発表したことがきっかけとなり瀬戸内海で捕れるイリコで濃いめの出汁を取り、貴重なタンパク源として鶏肉とお餅をトッピングしたものです。 乃木うどんの昼食は、約1千食が用意されましたが、隊員たちは栄養満点の乃木うどんに大満足でした。

Kagawagaku Society

    香川学春秋第2号
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